51歳、それでも。大阪市中心部で一戸建てを建てる。第11話
第2章 住む街を探す
第11話 夢が、具体的な計画に変わった
給与明細を閉じたあとも、私の頭に浮かんでいたのは、やはり家のことだった。
「もう一度、家を建てたい。」
最初は、漠然とした思いだった。
誰かに話すわけでもなく、心の中で温め続けていた小さな夢。
毎日のようにSUUMOを開き、街を歩き、地価公示マップを眺める。
そんな時間が、私にとっては何より楽しかった。
しかし、ある日、ふと気づいた。
私はもう、夢を眺めているだけではなかった。
夢を実現するための準備を始め ていたのである。
まず考えたのは、資金計画だった。
住宅ローンはいくらまで借りられるのか。
毎月の返済額はいくらなら無理がないのか。
退職後の生活に支障はないのか。
そして、不動産賃貸業との両立はできるのか。
頭の中にあった思いを、一つひとつ数字へ置き換えていった。
夢は、数字になった瞬間から、計画へと変わり始める。
次に考えたのは、住む街だった。
駅からの距離。
生活の利便性。
将来の資産価値。
災害リスク。
そして何より、自分自身が「ここで暮らしたい」と思える場所であること。
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