チタンに電気を流すと色がつきます。
Arikataではこのチタンの不思議な性質を活用してアクセサリーを作っています。
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「チタンに電気を流すと色がつく」のは、塗料で着色しているわけではなく、表面にできる“酸化膜”の厚みが変わって光の見え方(干渉色)が変化するからです。私も最初に見たときは、30秒のうちに何回も色が変わっていくのが不思議で、つい見入ってしまいました。温度で色がつく金属もありますが、チタンの電解発色は比較的コントロールしやすく、アクセサリーの表情づくりに向いています。 一方で、検索でよく出てくる「レトロブライト」とは目的も仕組みも別物です。レトロブライトは黄ばんだプラスチックを過酸化水素などで“白さを戻す”方法として知られていますが、素材が樹脂前提で、薬剤の濃度管理や劣化リスクの話になりがちです。チタン発色は金属表面の酸化膜による“色の見え方”なので、プラスチックを白く戻す話とは混同しない方が安心です。 ではデメリットは? 実際に使う立場で気になる点を挙げると、まず「摩擦で色が変化・薄く見えることがある」点です。干渉色は表面状態に影響されるので、日常使いでこすれやすい部分(指輪の腹側など)は、角度や光によって色味の印象が変わったり、細かな傷で発色が少し落ち着いて見えることがあります。 次に「同じ条件でも完全に同一色になりにくい」点。電圧や時間、表面の研磨状態、脱脂の仕上がりで微妙に差が出ます。手仕事の良さでもありますが、完全な色合わせを期待しすぎるとギャップになるかもしれません。 あと意外と大事なのが「写真と実物で色が違って見える」こと。干渉色は光源(太陽光/室内灯)や撮影角度で印象が変わるので、レトロっぽい落ち着いたトーンにも、ブライトで鮮やかなトーンにも見えます。購入前は自然光の写真も確認できると安心です。 金属アレルギー対応としてチタンが選ばれやすいのも魅力ですが、発色そのものは“表面の状態”に依存するため、強い研磨剤でゴシゴシ磨くより、柔らかい布で軽く拭くくらいのケアが向いていました。チタンの発色は、見れば見るほど奥行きがあって、同じデザインでも表情が変わるのが楽しいポイントです。


