Classical grammar is painful
I feel sorry for you
古文の「心苦し(こころぐるし)」は、テストでも本文でもわりと出るのに、毎回ふわっと訳して点を落としがちな語でした。私は最初「心が苦しい=悲しい?」くらいで訳してしまっていたのですが、本文の人間関係を追うとズレることが多かったです。 ■「心苦し」の基本の意味(古文) 中心は「気の毒だ/かわいそうだ」「(相手のことを思うと)つらい・いたたまれない」です。 例:不憫に思っている、見ていられない、申し訳ない気持ち…という方向に寄ります。 ■現代語訳の作り方のコツ 1) 主語が誰かを先に決める 「心苦し」は“感じている側”が大事で、主語がわかると訳が安定します。 2) 何が理由で心苦しいのか(原因)を探す 相手の境遇がつらいのか、自分が迷惑をかけて申し訳ないのかで訳語が変わります。 3) 迷ったら「気の毒だ」を軸に置く 文脈が弱いときは「気の毒だ」で置いて、周辺の敬語や状況描写で微調整すると失敗しにくいです。 ■「心苦しがる/心苦しがりて」の意味 「〜がる」は“第三者から見て”その気持ちを表す形なので、 心苦しがる:気の毒そうにする/いたたまれなさそうにする 心苦しがりて:気の毒そうにして(そして)… という感じで、訳は少し客観的になります。 ■活用・文法ポイント(已然形とは?にもつながる) 「心苦し」は形容詞(シク活用)。 語幹:心苦し- 活用:く/しく/し/しき/けれ/かれ ・「心苦しけれ」は已然形(〜けれ)。後ろに「ど」「ば」などが続きやすい形です。 例:心苦しけれど(心苦しいけれど) ※文章中で「心苦しけれ」を見たら、“已然形っぽい=逆接や条件につながるかも”と疑うと読みやすいです。 ■似た語との区別(混同しやすい) ・やさし:いたわしい/気の毒だ(同系統)。ただし「やさし」は“しみじみかわいそう”寄りで出ることも。 ・心もとなし:頼りない/不安だ(「気の毒」ではない) ・心にくし(心にくく):奥ゆかしい/しゃれている(方向が全然違う) ■「道理に合わない」の言い換え(ついでに整理) 古文本文の説明や現代文でも使うので、私は「筋が通らない/理屈に合わない/不合理だ/腑に落ちない」あたりをセットで覚えました。 最後に、本文中で「不憫に思っている」と感じる場面なら、「心苦し」はかなり高確率で“気の毒だ”系に落ちます。主語と原因を押さえて訳すと安定します。