2026/5/3 三河國一之宮 砥鹿神社 月参り
2026/5/3 三河國一之宮 砥鹿神社 月参り
愛知県豊川市一宮町西垣内2
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5月3日、月参りで訪れた砥鹿神社。
三河国一之宮として千年以上の歴史を受け継ぐこの場所は、普段から静かな神聖さに包まれているが、この日は「御例祭」の特別な空気が境内全体を満たしていた。
写真に写る本殿は、曇天の空を背にしながらも、どこか荘厳で凛としている。深い紫色の幕が風に揺れ、金色の装飾がわずかな光を受けて輝く姿は、まるで神々の世界への入口のようだった。祭礼の日ならではの緊張感と高揚感が漂い、石畳を歩くだけで背筋が自然と伸びていく。
そして、その神聖な空間の中心に、こちらを向いて佇む快獣ブースカ。
オレンジ色の小さな存在は、厳かな社殿とは対照的でありながら、不思議なほど景色に溶け込んでいた。歴史ある神社の空気の中で、ブースカがまるで旅の案内人のように見えてくるのが面白い。旅先でお気に入りのフィギュアを撮影する楽しさは、「ただ訪れる」だけではなく、「その瞬間の空気を一緒に記録する」ことなのだと改めて感じた。
砥鹿神社は、大己貴命(おおなむちのみこと)を御祭神として祀り、古くから三河国の人々の信仰を集めてきた。御例祭は、その一年の中でも特に重要な祭礼のひとつであり、五穀豊穣や地域の平安を祈る神事が執り行われる。長い歴史の中で受け継がれてきた祈りは、時代が変わっても変わらない「人の願い」の形そのものなのかもしれない。
空を見上げれば、厚い雲がゆっくりと流れていく。
けれど、その曇り空さえも、この日の写真には特別な演出のように映っていた。晴天では出せない重厚感が社殿を際立たせ、木々の緑と紫幕の色彩をより深く見せている。静かな空気の中に、祭りの日独特の気配が漂い、まるで時間だけがゆっくり流れているようだった。
SNSの画面越しでは 伝えきれないほど、その場には「空気」があった。
参拝客の足音、遠くから聞こえる話し声、木々を揺らす風、そして神前へ向かう人々の祈り。それらすべてが重なり合い、この一枚の写真は単なる記録ではなく、“その日にしか存在しなかった時間”を閉じ込めた一瞬になっている。
旅は、派手な景色だけが心に残るわけではない。
こうして神社で静かに過ごした時間や、季節ごとの祭礼の空気、そしてブースカと一緒に見上げた曇り空の記憶こそ、あとから何度も思い返したくなる大切な旅の風景なのだと思う。























