digicore
digicore(デジコア)とは、ざっくり言うと“ネット発のハイパーでポップなクラブ感”を、ラップ/ボーカルやエモいコード感と混ぜたような音楽の呼ばれ方だと感じています。はっきりした定義が決まっているというより、「こういう質感だよね」という共通認識で使われることが多い印象です。検索で出てくる「デジコア 音楽」は、きらきらした音色や過剰な加工、速いノリ、ゲームっぽい(pixelっぽい)質感がキーワードになりやすいです。 自分がdigicoreっぽさを出したい時に意識している“特徴”は主に3つあります。1つ目は、シンセがとにかく明るくて硬いこと。ベル、プラック、リードが前に出て、倍音がリッチで輪郭がハッキリ。2つ目は、ドラムがタイトで速いこと。キックは短め、スネア/クラップはパキッと、ハイハットは刻み多めでグルーヴを作る。3つ目は、加工が「やりすぎ寄り」なこと。ピッチやフォルマント、ディストーション、ビットクラッシュ、グリッチなど、デジタル感を“演出”として入れると一気に寄ります。 FL Studioで作る場合、最初はテンポを160〜200くらいで置いてみると掴みやすいです(もちろん曲による)。コードはメジャー寄りでもマイナー寄りでも成立しますが、明るいのに切ない進行(例:I–V–vi–IV系の崩しや、sus/add9を混ぜる)が相性良いと思います。音色はAvenger2みたいに現代的で派手なシンセがあると早いです。プラックは短いディケイ+少しのポルタメント、リードはユニゾン多め+軽いディストーション、そこにリバーブは長すぎない設定で“前に貼り付く”感じを狙います。 それっぽく聴かせる小技としては、(1) 8bit/bitcrushを薄く混ぜてpixel感を足す、(2) リードにグライドを入れて音程が滑る動きを作る、(3) ドラム全体を軽くクリップさせて密度を上げる、(4) 一瞬だけフィルターで細くしてからドロップで開ける、みたいな「派手な変化」を短い周期で入れるのが効きました。 最後に、digicoreは“正解の型”よりも「デジタルでカラフル」「勢い」「加工の遊び」をどれだけ気持ちよくまとめるかが大事だと思います。まずは短い8小節ループで、明るいシンセ+タイトなドラム+過剰なエフェクトを試して、耳が求める方向に寄せていくのがおすすめです。