2度目の『スピノザの診察室』夏川草介

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夏川草介著の「スピノザの診察室」の続編が出るとSNSで見かけたのがいつだったのか、10月の発売日から比較的すぐに、私の街の小さな図書館にも置かれることになった。

今月の新書のコーナーでタイトルを見つけ、「うぉ!」と興奮気味に借りようと思ったら当然先を越されていて、泣く泣く予約した。

そこまで好きなら買えばいいのだけれど、財布も薄けりゃ置く場所もイマイチって事で、いつかは買うけどまずは読みたい。許してほしい。

そんな訳で、自分の番が来る前に、1年前に読んだ「スピノザ~」を読み返す事にした。

あの当時は母が亡くなって半年余りという事で、その部分だけが色濃く見えてしまっていたが、そこから1年たった今、印象が随分と変わっていた。

本ってだから面白い。取り巻く環境、心境で同じ本が全く別のものに変わるのだ。

あなたの主治医は、科学者か哲学者か。

どちらも間違いではない。

どちらもいないと成り立たない。

そんなふうに思った。

最終章で散歩に出たマチ先生は甥と思想について語らう。ここで初めて私はこの本のタイトルの意味を実感できた。マチ先生の医療への向き合い方がそこにあった。

続編のタイトルは「エピクロスの処方箋」。

ますます読むのが楽しみになってきた。

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1/8 に編集しました

... もっと見る私も『スピノザの診察室』を読み返した経験がありますが、時間や環境が変わると同じ本でも受け取り方が大きく変わることに驚きました。この作品は、哲学者スピノザの思想を背景に医療現場の葛藤や患者との向き合い方を描いており、ただの医療小説ではありません。例えば、主人公のマチ先生が科学者と哲学者、どちらの視点も持ち合わせているという描写は、現代医療の複雑さを象徴しているように感じました。 また、最終章での思想対話のシーンでは、私自身も日常の中で考えさせられることが多く、医療だけでなく人生と向き合うヒントが詰まっています。続編のタイトル『エピクロスの処方箋』からも、さらに別の哲学的テーマが展開されることが予想されて、待ち遠しく感じています。 読んでいる間、図書館での予約待ちというもどかしい体験も共感できますが、それもまた読書の楽しみの一部。経済的理由やスペース問題で購入を控える気持ちも同じで、誰しもが経験するリアルな読書スタイルです。こうした個人的なエピソードを通じて、本の深さだけでなく読書という行為自体の魅力を再認識できました。 これから読む人には、ぜひ一度は通読した後に時間を置いて再び手に取ることをおすすめしたいです。違った心境で新しい発見や感動がきっとあるでしょう。