読書タイム#40

『どうせ世界は終わるけど』 結城真一郎

*あらすじ*

100年後に小惑星衝突!

世界を駆け巡った衝撃ニュースだが、「終末」を意識させるには猶予が長すぎた。日常は変わらず続く一方、将来への悲観や厭世は足元に迫っていた。

----------これを機に、人類は捨てたりしないのかな。

----------なにを?

----------種の存続っていう根源的な本能を。

再注目作家がどうしても描きたかった、未来なき世界で''希望''を編む人々の物語。

*感想*

この本は最初買うか迷ったけど、ノンパニック終末小説って読んだことないし、連作短編集が好きし、あとは、『#真相をお話しします 』の著者が書いてることもあり、買いました!

読んでみたら、一つ一つの作品が刺さる言葉がありすぎて名言だらけの物語だなと感じました。買ってよかった作品です。読んでみてとても面白かった!ただ宇宙の話は難しかったけど💦笑

ぜひ読んでみてください✨

#Lemon8の日

2025/10/4 に編集しました

... もっと見るこの作品を読んで改めて感じたのは、終末が訪れるという一見絶望的なシナリオにあっても、人間はどこかに希望を見いだそうとする強さを持っているということです。 私も普段から終末や未来のことを考えると漠然とした不安に襲われることがありますが、『どうせ世界は終わるけど』ではそれがやさしく、そして静かに描かれていて、読後には救われた気持ちになりました。100年という長い猶予期間が、日常のありがたみや人のつながりの尊さをよりリアルに感じさせてくれます。 連作短編集なので一話一話が独立しつつ、全体で重なり合って未来なき世界における人々の「希望」を編み上げていく様は、小説独特の繊細さを持っています。個人的には、パニック描写や過激な終末論に疲れた方にこそおすすめしたい一冊です。 また著者が『#真相をお話しします』というヒット作の作者であることから、ミステリー的な緻密な構成力も感じられ、宇宙や科学の知識が苦手でも読みやすい工夫がなされていると感じました。実際、私も宇宙の部分は少し難しいと思いつつ、物語の核となる人間ドラマに惹きつけられました。 終末が突然の大災害や混乱ではなく、人類がそれを心のどこかで受け入れざるを得ない長期的展望で描かれることで、私たちが今この瞬間をどう生きるかの問いかけを感じさせる点が新鮮です。読書後は、当たり前の日常や小さな希望の煌めきをもっと大切にしたくなります。 ぜひ時間をとって落ち着いて読んでみてください。終わりが見えていても人は温かく生きられることが、深く響く一冊です。