Reading Time # 43
"Nothing Happens in My House" by Riku Onda
* Synopsis *
At dusk like this, I watch Deja Vu.
Sisters who killed each other in the kitchen where apple pie is baked...
Cooking woman who had dismantled the child who had been kidnapped from the neighborhood and fed it to the master...
Beautiful boy of a killer who committed suicide next to a girl who does not move under the floor...
Welcome to the Haunted House of Riku Onda
* Impressions *
It is a story of ghosts related to a certain mansion. There were some scenes that were a little difficult to read, but I didn t hate it. At the end, the place where ghosts gathered was very emotional and interesting! I think it s easy to read because it s not a scary story!
Please read it ✨
タイトルのとおり「何も起こらない」のに、読んでいると確実に“何かいる”気配が積み重なっていくのが、この作品の面白さだと思いました。いわゆる心霊の怖さで押してくるというより、家の記憶や噂話が折り重なって、幽霊屋敷の輪郭が少しずつ立ち上がってくる感じ。ホラーが苦手でも手に取りやすい一冊だと思います。 私が読みやすいと感じたポイントは、短めのエピソードが連なっているところです。姉妹の話、料理女の話、美少年の話…と断片が提示され、最初は「これってどう繋がるの?」となる場面もあるんですが、読み進めるうちに“屋敷そのものが語り手”みたいに見えてきます。全部を一度で理解しようとせず、雰囲気を味わいながら読むとスッと入ってきました。 「私の家には幽霊が…」みたいなフレーズに惹かれて読む人も多いと思いますが、この作品の幽霊は派手に脅かしてくるタイプというより、そこに住んでいた(住んでいる)気配が残っているタイプ。だからこそ、夕暮れのキッチンや、床下という“生活の場所”が舞台になると一気にリアルになります。読後に自分の家の物音がちょっと気になったのは内緒です。 あと、表紙も印象的でした。緑の表紙にシャンデリアや植物の模様があって、豪奢なのにどこか冷たい感じがして、まさに幽霊屋敷の入り口みたい。書店や画像検索で「恩田陸 小説 表紙」を眺めるのが好きな人には、この装丁はかなり刺さると思います。 読み方のおすすめは、夜に一気読みよりも、少し間を空けて“噂話を拾う”感覚で読むこと。私は章ごとに区切って読んだら、細かい違和感や共通点に気づきやすかったです。最後の「集結」感は、点が線になる気持ちよさがあって、じんわり余韻が残りました。 怖すぎない幽霊屋敷もの、恩田陸の少し不穏で美しい空気感が好きな人にはおすすめです。読み終わったら、気になったエピソードだけ読み返すのも楽しいですよ。
