2025/9/5 に編集しました

... もっと見る「警備業のひみつ」って、正直“強そうでかっこいい仕事”みたいなイメージが先に来がちなんですが、祭りの警備で一番大事だと感じたのは「人の心理を読む」ことでした。とくに屋台が並ぶ場所って、明るい・いい匂いがする・楽しそうな音がする…で、無意識にそっちへ吸い寄せられます。だから放っておくと、人の流れが一点に集中して、怖い雑踏事故につながりやすいんですよね。 現場で効いたのが「動線の切替え」。ポイントは“通ってほしい方向へ、自然に行きたくなる理由を作る”ことでした。まずはミーティングで、どこが詰まりやすいか/どこに危険が出るかを共有して、警備員の配置を決めます。次に、看板で進んでほしい方向を視覚に入れる。人って、文字で「こちら」と書かれているだけより、矢印や目立つ色の方が反応しやすいので、視覚誘導は本当に強いです。 それでも流れが変わらない時は、拡声器で耳にも案内を入れます。ただ、ここにも“ひみつ”があって、命令口調より「花火へ行かれる方は右へお願いします」みたいに目的(花火)を先に言うと伝わりやすい印象でした。人は「禁止」より「目的地への最短ルート」に動くので、案内の言い方だけで動線が変わることがあります。 あと、案内する側も一度“誘導される側の気持ち”を想像するのが大事でした。自分が来場者だったら、楽しそうな屋台の方へ行きたいし、急に「右!」と言われても反発したくなる。だから、声のトーンは明るく、手短に、同じフレーズを繰り返す。現場で実施していくと、本当に人の流れは変わります。 イレギュラー対応も警備業のリアル。たとえば「マイク貸して」と言われた時、断るのが正解に見える場面でも、状況によっては短時間で終わらせるために別の選択肢(渡す・近くで見守る・内容を限定する等)が必要になることも。もちろん何でもOKではなく、周囲の安全、混乱の拡大リスク、責任の所在を瞬時に判断するのがプロだと思いました。 祭り警備は、目立たないけど“命を護る”仕事。人混みを味方にして、看板+声かけ+配置で流れを作るのが「警備業のひみつ」だと感じた現場でした。