配信おすすめ映画
ミビアの砂漠
公開24年9月 137分
第77回カンヌ映画祭 国際映画批評家連盟賞
監督・脚本:山中瑶子
★★★★
賛否わかれる。自分は好きだけど広くはおすすめしにくい。
めんどくせーな、うっぜなー、
いないとさみしいけど、いると鬱陶しい人との距離感、
乾いた21歳のリアルが続く130分、
それだけなのに、自分のなかにも同じような まるでもつれた毛糸に気づく。世間体でバリアしてるだけだ。
河合優実の、まともなのかいっちゃってるかの微妙な目、
めんどくせーなって、会釈に満たない首の曲げ方と口先だけの歪み、
彼女でないと成立しないと思うし、観きれなかっただろう。
では河合優実におんぶにだっこかというとそうでもない。
どうでもいい関係の人たちとのキャンプで過ごさなくていけない時間の持て余し、コールマンリクライニングチェアでの足の組み方、
紙ストローかよって舌打ちする感覚、
脱毛サロンの美容員という設定もシュール(いつも不思議だと思ってた脱毛サロンで施術してくれる方の美しくて丁寧で無機質なあの感じ)
そんな切り取りが絶妙だ。
逆ジェンダーバランスというか、男性はこれでええんかという後味の悪さはぬぐえず。
サイトでみたメンズさんの感想「かわいいと思って横取りした若い女が実はとんでもなかっただけの話」、的を得ている。
『ナミビアの砂漠』は、ただの青春ドラマに終わらず、21歳の微妙な人間関係や自意識を丁寧に切り取っています。河合優実さんが魅せる“気まずさ”や“苛立ち”の表情は、多くの若者が感じるリアルな感覚を映し 出していて、彼女だからこそ成立した作品だと感じました。 鼻ピアスや脱毛サロンで働くカナのキャラクター設定も、現代の若者のリアルな生活感を表現しています。特にキャンプの場面での足の組み方やちょっとした舌打ちなど、細かい部分が生活の中の“居心地の悪さ”を巧妙に映し出しているのが印象的です。 また、男性視点では「かわいいと思った女の子の本当の一面」に戸惑うという意見もあります。ジェンダーバランスの違和感や後味の悪さも人間関係のリアルな側面として描かれており、共感したり、もどかしさを覚えたりすることでしょう。 私も初めて視聴した時、主人公カナの「いないと寂しいけど一緒にいるとうっとうしい」という距離感に、自分の人間関係を重ねて考えてしまいました。この映画が好きかどうかは賛否分かれると思いますが、こうした微妙な感情を丁寧に描いた作品は貴重だと思います。Amazonプライムでの配信なので気軽に観られるのも嬉しいポイントです。ぜひ視聴して、あなた自身の感想を感じてみてください。
