力を抜くことで助かる|仏教が教える激流を生き抜く心の持ち方
水の中で、全身が渦に引き込まれていく。 上も下もわからなくなって、ただぐるぐると回され続ける。 そのとき「力を抜いて泡になればいい」と気づいた、一人の少年の話があります。 戦時中の疎開先、吉野川での出来事です。 その体験が、『法句経』の「つつしみ励みて おのれを制しうるもの かかる賢き人こそ 激流にも流されざる 心の洲をきずくるべし」という言葉と、静かに重なります。 激流に逆らって力を振り絞るのではなく、力を抜くことで浮かび上がる。 これは川の中だけの話ではなく、人生の荒波をどう泳ぐかという、深い問いへの一つの答えでもあります。 今回は、この体験と仏教の