彼方の光 - LIBERA/Takatsugu Muramatsu
「彼方の光(Beyond the Light)」って結局どんな曲なんだろう?と思って聴き直したとき、まず感じたのは“祈り”に近い静けさでした。LIBERAの透明感ある声が前面に出ているので、ポップスというよりも、合唱曲・宗教曲の雰囲気を現代的に聴きやすくした作品、という印象です。 歌詞の意味については、公式に「こういう物語です」と断言できるタイプというより、聴き手が自分の経験に重ねて受け取れる言葉が多い気がします。タイトルの「彼方」は、“遠い場所”だけじゃなくて、時間的に先(未来)や、手の届かない境界の向こう側(あの世、理想、希望)など、いろいろな方向を含む日本語ですよね。だから「彼方の光」は、単に遠くに見える光というより、“今の自分を導いてくれる光”“いつか辿り着きたい場所の光”みたいに読めるのが魅力だと思います。 「彼方の光 解説」で探している人が気になるポイントは、曲の背景(誰の曲?)だと思うのですが、クレジットとしては村松崇継さんの名がよく挙がります。村松さんの作品は、旋律がまっすぐで、コード進行も過度に尖らせず、じわっと感情が立ち上がる書き方が多い印象があります。「生命の奇跡」などが好きな人が「フルートで吹きたい」と思うのも、メロディが歌いやすくて、息の流れで表情を作れるからかもしれません。 フルートで「彼方の光」を楽しむなら、私は“音量よりも息のスピード”を意識すると雰囲気が近づくと感じました。強く吹いてドラマを作るより、弱音で芯を残すほうが曲の透明感が出やすいです。フレーズ終わりは急に切らずに、少しだけ余韻を残すと合唱のレガート感に寄せられます。 あと、曲名で「Beyond the Light」と検索する人も多いですが、英題から受ける印象は“光の向こうへ”。悲しみの中でも、その先にあるものを見ようとする視線があって、聴くタイミングによって励ましにも鎮魂にも聴こえるのが、この曲が長く愛される理由だと思いました。














