【本日の耳読書 306冊目:エピクロスの処方箋】⭐️Audibleオススメ紹介⭐️
*オーディブルはサブスクだとオトクでひとり時間にもオススメです😀
「医療では、人は救えないんだよ」
今作も主人公の言葉が心に刺さる名作です。
じゃあ、医者は患者になにができるのか?
人に寄り添う。それって、治す事だけを考えることなのか?
本作もクセの強い人が沢山登場します。
一件、悪役?的なポジションの人も、それぞれに自身の志をもって懸命に医療に進んでいる。それぞれの相容れない葛藤があれど、それぞれの最善を進む姿が心に刺さります。真の悪役はいません。
夏川草介さんの書籍を読み終わった後、優しさに包まれる感 覚が今作も感じるはずです😊
*運動しながら聞きやすいレベル ★★★★
※検索で「エピクロスの毒」を探している方向けに、私が聴きながら整理したポイントを追記します(ネタバレは極力控えめ)。 まずタイトルの「毒」という言葉の印象が強くて、最初は“誰かが明確に悪い話なのかな?”と構えてしまったんですが、実際はその逆でした。作中で描かれるのは、医療の現場で「正しさ」がぶつかり合う感じ。患者さんのため、家族のため、制度のため、現場を守るため…それぞれが自分の立場で必死で、だからこそ簡単に割り切れない葛藤が積み重なっていきます。 印象に残ったのは、やっぱり「医療では、人は救えないんだよ」という一言。これ、冷たい宣告というより、“治す”だけでは届かない領域がある、という現実の提示に近いと感じました。じゃあ医者は何ができるのか?という問いが、そのまま作品全体のテーマになっていて、「寄り添う」って具体的にどういう行為なんだろう、と聴き終わった後もしばらく考えてしまいました。 Audibleで聴いた体感としては、会話劇が多くてテンポがよく、場面も京都の街並みが浮かぶように進むので、移動中や運動中でも追いやすかったです。個人的には“ながら聴き”するなら、最初の数章だけは集中して人物関係を掴むのがおすすめ。そこを越えると、登場人物のクセの強さがむしろ面白さになって、感情の置き場が見つけやすくなりました。 「エピクロスの毒」で検索してたどり着く方の中には、重い医療小説なのかな?と迷っている人もいると思います。でもこの作品、読後感(聴後感)は意外とやさしいです。誰かを断罪してスカッとするタイプではなく、全員が“最善”を選ぼうとして傷ついている。だからこそ、自分の生活の中の人間関係にも引き寄せて考えられる一冊でした。 最後に、もしこれから聴くなら「ここは泣かせに来る」という派手さより、淡々と刺さる場面が多いので、疲れている日ほど効きます。私は聴き終わった後、少しだけ呼吸が深くなる感じがありました。
