「なぜプロのバッテリーは全部98Whなんですか?99Whじゃダメなんですか?」と、海外ロケ帰りのADが目を輝かせて聞いてきた。この問いを立てられる人は、必ず本質に気づく。
答えはIATA(国際航空運送協会)の規則にある。100Wh以下であれば、申請なしで機内に持ち込める。100Whを1Whでも超えると、航空会社の事前承認が必要になる。98Wh=14.4V×6.8Ahという数字は偶然ではない。設計者が最初から「世界中の空港を通過できる」ことを織り込んだ、戦略的な数字だ。
機材の「なぜ」を知ることで、選定も輸送も迷わなくなる。プロの選択には、必ず根拠がある。
バッテリー設計の哲学から学べる電源戦略を、1本の記事にまとめた。
▶ https://note.com/videolife/n/n0043bb7f6871?sub_rt=share_sb
私も映像制作のために海外ロケに何度も行く機会がありますが、バッテリーの容量制限は現場での機材運搬に大きく影響します。実際に98Whのバッテリーを使用すると、航空会社からの手続きが不要でスムーズに空港を通過できるため、トラブルが少なく非常に助かっています。 IATA(国際航空運送協会)の規則によると、100Whを超えるリチウムイオンバッテリーは機内持ち込みに事前承認が必要で、これが実務での大きなハードルに。だからこそ、多くのプロは98Whという容量に収まるよう製品を選択しています。この数字は単なる偶然ではなく、設計者がグローバルな空港規制を踏まえた上で作り上げた「必然の戦略」なのです。 また、98Whは14.4V×6.8Ahの組み合わせであり、映像機器への安定供給を維持しつつ航空輸送のルールに準拠しています。私自身、99Whなど微妙に規定を超える製品を試用した際は、海外移動の際に申請が必要となり時間やコストが余分にかかってしまいました。 こうした経験から、バッテリーの選定時には単なる容量の大きさよりも、輸送の利便性を意識することが重要だと強く実感しています。機材選びで迷ったらまず「100Wh以下かどうか」を確認するだけで、海外ロケや出張での手間をかなり減らせるからです。 今回の記事はこうした裏側の知識を知る良いき っかけになると思います。プロとしての合理的な機材選択の理由を理解することで、読者の皆さんも自身の機材管理や運搬戦略を見直すヒントが得られるのではないでしょうか。
