「先生、LOGで撮れば階調が豊かになるって聞いたので、ライブ配信もLOGで組んだんです」——動画の学校の受講生・Sさんはそう言った。だが配信画面は、眠くて色の浅い、なんとも締まらない映像になっていた。

LOGは、いわば調理前の生肉だ。ポスト制作という台所で、時間をかけて焼き上げることを前提に記録されている。それを生のままライブの皿に乗せれば、ATEMは戸惑い、エンコーダーは混乱する。

答えは明快だった。カメラの中でRec.709に"翻訳"してから送る。Sさんの映像は別物のように引き締まった。「道具の正体を知ると、こんなに違うんですね」——その一言に、私は静かに頷いた。

「ヒストグラムの読み方と補正の方法」

https://note.com/videolife/n/ne8447dd5f356?sub_rt=share_sb

1日前に編集しました

... もっと見る私も以前、LOGで撮影した映像をそのままライブ配信しようとして、配信画面がぼんやりしてしまい悩んだ経験があります。LOGはRAWに近い状態で色や階調の情報が豊富なので、後から編集で調整することを前提としたものです。そのため、ポストプロダクションなしで直接配信に使うと、映像が淡く見えるのは当然と言えます。 そこで、私が実践しているのはカメラの内部でRec.709に変換してから配信に送る方法です。Rec.709はテレビや配信で標準的に使われる色空間で、コントラストや彩度が調整されており、視聴者に見やすい映像に即座に変換されます。これによりエンコーダーの処理も安定し、配信の画質も大きく向上しました。 また、ヒストグラムを活用して映像の明るさや色バランスを正確に把握し、わずかな調整をライブ配信の前段階で行うことも重要です。明るすぎたり暗すぎる部分を把握できるからです。最近ではカメラ本体や配信ソフトにヒストグラム表示機能が付いているものが多く、適宜調整が可能です。 これらの工夫を通じて、LOG撮影の素材の良さを活かしつつ、ライブ配信でも締まった鮮やかな映像を届けられるようになりました。もし同じようにLOG素材でライブ配信を試みるなら、ぜひカメラ内でRec.709に変換する工程とヒストグラムの活用を検討してみてください。映像の印象が劇的に変わり、視聴者の満足度もアップするはずです。