今日は、
冬の花をいくつもの花瓶にいけた。
同じ冬でも、
花瓶が変わると、
静けさの表情も少しずつ変わる。
最初にいけたのは、
黒い花瓶に、淡い白とグレーの花。
影の中に溶け込むようで、
夜の静けさをそのまま形にしたみたいだった。
近づくと、
花が息をひそめているのがわかる。
次は、
月明かりのような白い花。
深い青の中で、
光だけが残っている。
冷たいのに、
なぜかやさしい冬の夜。
透明なガラスの花瓶には、
白い小花と細い枝をいけた。
花そのものよりも、
水と空気と時間が見えてくる。
何も起きていない瞬間が、
いちばん豊かに感じられた。
淡い青緑の花瓶には、
白い花と薄い青の小花。
これは、
冬の朝の色。
まだ世界が起ききっていない時間。
音のない光が、
そっと部屋に広がる。
細長い黒い花瓶には、
深い赤の花を一輪だけ。
冬の中に残った体温みたいで、
強く咲いているのに、
とても静か。
余白の中で、
いちばんはっきり呼吸していた。
そして、
最後にいけたのは、
白い花瓶に、生成り色の花。
派手さはないけれど、
触れたら壊れてしまいそうなやさしさ。
冬の終わりと、
まだ来ていない春のあいだ。
その境目に、
そっと置いた花。
花を飾ったというより、
冬の時間を、
ひとつずつ花瓶にいけた日。
静かなものを並べていると、
自分の呼吸も、
自然とゆっくりになる。
また、
何も足さない時間が欲しくなったら、
花をいけようと思う。
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冬の季節に花を生けるとき、花瓶選びの重要性を改めて感じます。私自身も寒い時期になると、透明なガラスの花瓶だけでなく、黒や淡い青緑のものなど様々な素材や色を使ってみることが多いです。それぞれの花瓶が持つ色調や質感が、同じ花でも違った表情を見せてくれるのが魅力です。 例えば黒い花瓶は花の白やグレーの色を引き立てつつ、夜の静けさのような影を演出し、まるで花が息を潜めているかのような繊細な雰囲気を醸し出します。逆に透明なガラスの花瓶は、水と空気、さらには時間の流れまでもが見えてくるようで、生け花そのものだけでなく、その環境全体が豊かに感じられます。 私が感じるのは、冬の静かな時間を切り取るという意味で、花瓶と花の組み合わせが小さな世界を作ること。淡い青緑の花瓶に白と薄い青の小花を合わせれば、冬の朝のまだ目覚めきっていない世界をそっと閉じ込めることができ、深い赤の花を黒い細長い花瓶に一輪だけ生ければ、厳しい冬の中の温もりや体温感を感じられます。 また、花瓶と花の色合いや形状によって視覚的な余白や呼吸が生まれ、それが静けさをより一層強調してくれます。花や葉の配置をあまり足さずシンプルにすることで、鑑賞者自身の呼吸も自然とゆっくりになり、心が落ち着いていくのを感じます。 こうした冬の花と花瓶の組み合わせを楽しむひとときは、日々の忙しさや情報過多から解放され、自分自身と向き合う貴重な時間ともなります。この季節ならではの静かな美を切り取った花瓶と花の組み合わせは、ぜひ多くの方に試してほしいと思いますし、日常の中に「何も足さない静かな時間」をつくる手助けになるはずです。今後もいろいろな冬の花瓶と花の組み合わせを工夫し、季節ごとの移ろいを感じる過ごし方を続けていきたいです。






今晩わ。毎日寒いですね。こっちは雪が降り積もっていますよ。 今日の作品は一味違う感じですね。それでも素敵❤️ 又壁紙にさせて頂きますね。いつもありがとうございます。