Film screening decision in 2027 🎥 / Social Mystery Novel 📕✨ All of Existence / Takeshi Shiota
The statute of limitations has expired.
The simultaneous kidnapping of two children.
I kept chasing
A story of a detective and a reporter.
The culprit remains unknown.
Three years later, the children returned safely.
Even though
Why do you still chase after the statute of limitations?
What are you writing now?
Is it the guts of the reporter?
It seems like a relentless dig into the past.
While feeling indescribable,
Three years of blank history revealed
The heart is struck.
While there is also sadness and inability to do it
A feeling of reading that makes you feel warm.
It seems that the movie adaptation will also be a touching work
Looking forward to watching!!
『存在のすべてを』は「映画化(2027年公開)」の話題が先に入ってくる作品だけど、原作を読んでみると“社会派ミステリー”としての手触りがかなり濃いなと感じました。時効になった2児同時誘拐事件を、刑事と記者が執拗に追いかけ続ける――この設定だけでも重いのに、読んでいると「いまさら何のために?」という疑問が自然に自分の中にも湧いてきます。そこを物語が真正面から扱ってくるので、ただの謎解きでは終わらないのが魅力でした。 私が特に引き込まれたのは、“犯人不明のまま3年後に子どもが戻ってくる”という一点が、周囲の人生をどれだけ長く縛るのかが丁寧に描かれているところ。事件そのものの衝撃だけでなく、報道される側・追う側・語れない側、それぞれの痛みが積み重なっていく感じがリアルで、読み進めるほど胸がきゅっとしました。空白の3年が少しずつ暴かれていく展開は、派手さよりも「言葉にできなかったものがやっと言語化される」ような強さがあって、心を持っていかれます。 文庫で読んだのですが(朝日文庫のサイズ感で持ち歩きやすいのも助かる)、帯や裏表紙にある受賞歴(渡辺淳一文学賞受賞、2024年本屋大賞第3位など)を見てハードルが上がっても、読み味は意外とスッと入ってきました。重い題材なのに、読了感は“切なさ”と“やり切れなさ”だけで終わらず、最後に少し温度が残るのが不思議。読んだあとに誰かと感想を話したくなるタイプの作品です。 そして映画化。2027年公開予定と聞くとまだ先に思えるけど、原作の核が「事件の真相」だけじゃなく「なぜ追うのか/なぜ書くのか」という部分にあるので、映像でどう表現されるのかが気になります。映画から入る人も多そうだからこそ、先に原作を読んでおくと、登場人物の選択や沈黙の意味がより刺さるはず。これから読むなら、ネタバレを踏む前に表紙だけ眺めて手に取るのがおすすめです。


