廃材の上に、
再生の祈りを描きました。
本来は捨てられるはずだった建材。
役目を終えたと判断された素材の上に、
私は鹿を描いています。
鹿は、古くから
「神の使い」「導きの存在」と
言われてきました。
この鹿の角には、
建物と植物が入り混じっています。
人がつくった世界と、
自然が育む命。
そのあいだで揺れながら生きる、
現代そのものです。
死んだはずの素材に、
生き物の命、植物の命、
そして人の想いが重なっていく。
再生とは、
新しくすることではなく、
想いが重なること。
この作品が、
誰かが自分の仕事や存在を
少しだけ誇りに思える
きっかけになれば。
それが、私の祈りです。
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建設現場で使われた廃材は通常、役目を終えると廃棄されますが、こうした素材にアート作品として新たな命を吹き込むことは、物質の価値だけでなく精神的な価値も再生させる大切な行為だと感じています。 私が制作した鹿の絵は、日本古来から神の使いとして親しまれている存在であり、自然と人間世界の架け橋を象徴しています。鹿の角に建物と植物が入り混じるデザインは、人工的な世界と自然の命が共存し、それらのせめぎ合いの中で現代社会が揺れ動いている様子を視覚的に表現しました。 また、廃材アートを制作する上で心掛けているのは、単に素材を再利用するだけではなく、その素材に重ねられた人の想いや記憶を未来へ繋ぐこと。再生とは新しく作ることではなく、想いを重ね合わせることであり、その意味で私の作品は廃材に再び命を吹き込み、その存在価値を讃える祈りのようなものです。 今回の作品制作は、内装設計事務所からいただいたフロアタイルを用いました。このタイルは元々捨てられるはずの素材でしたが、その上に描くことで建設業界が持つ可能性や誇りを改めて考えるきっかけを与えたいと願っています。素材が意味を失わず、むしろ新たな物語を紡ぐ存在になる瞬間は、作家としても感動的です。 同じように建設廃材を活かしたアートやリメイクに興味のある方は、ぜひ素材の背景や歴史に思いを馳せることから始めてみてください。廃材ひとつひとつにかつての現場の息吹や人の営みがあり、それを活かすことは、持続可能な社会への一歩とも言えます。 これからも私は廃材を通じて、現代の社会や環境について考え、人々の心に届く作品を生み出したいと思います。素材の可能性は無限大であり、その価値を新たに伝え、広めていくことがアーティストとしての使命です。




















