黒猫と夜カフェ
夜更け スマホの光だけが 部屋の天井を白くしていました 眠りたいのに 胸の奥が まだざわざわして 今日の小さなため息が ほどけないまま残っています ふ と 窓の外に あたたかな灯りが見えました 路地の奥 小さな夜カフェ 扉の前には 黒猫が一匹 猫は鳴かずに こちらを見て ゆっくりと尻尾で合図をしました 中に入ると 甘いミルクとカカオの香り 木のカウンターの上に 小さなカップがひとつ 黒猫が 前足でトンとカップを叩きます ひと口飲むと 熱が喉を通って 胸の奥の固さが すうっと溶けました 黒猫は あなたの膝に乗り 小さく目を細めます 「大