祖父はバイオリンの先生でした。レッスンに飽きると手品を見せてくれた大好きなおじいちゃん。

2025/8/7 に編集しました

... もっと見る「バイオリンが奏でる家族の絆」って、上手に弾けた瞬間よりも、同じ部屋で同じ音を聴いていた時間そのものが絆になる気がします。祖父はバイオリンの先生で、私が幼い頃、椅子に座った祖父の横で私は立って、同じ譜面台をのぞき込むようにして弾いていました。庭の植物が見える明るい部屋で、弓が弦に触れる“サッ”という音から始まるあの空気感は、今でもはっきり覚えています。 当時はレッスンというより「遊びの延長」でした。集中が切れると祖父は叱る代わりに、すっと手品を始めてくれました。コインが消えたり、ハンカチが出てきたり。子どもの私は大喜びで、気持ちが切り替わるとまたバイオリンに戻れる。今思うと、あれは音楽を続けるための“休憩の取り方”を教えてくれていたんだと思います。 家族の絆として残るのは、実は練習内容より「一緒に音を作った感覚」でした。祖父が隣で同じフレーズを弾いてくれると、私の音程がふっと合う瞬間があって、その時だけ部屋の響きが変わるように感じました。うまくいかない時も、祖父はテンポを落として呼吸を合わせてくれる。バイオリンは一人でも弾けるけれど、誰かと音を合わせると関係まで整う不思議な楽器だなと感じます。 もし、家族の思い出を「音」で残したいなら、難しい曲じゃなくて大丈夫です。童謡や短いスケールでも、同じ時間に同じ音を出すだけで十分。スマホで短く録音しておくと、後から聴いた時にその場の気配まで戻ってきます。弓の返しの小さなノイズや、笑い声、譜面をめくる音も含めて、その家の“音の記録”になります。 祖父と過ごしたレッスンの記憶は、私にとって「上達のため」だけではなく、安心できる場所そのものでした。バイオリンが奏でる家族の絆は、上手下手よりも、寄り添ってくれた時間が作ってくれる——今はそう思いながら、あの音を心の中で何度も弾き直しています。

6件のコメント

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みゅみゅみゅみゅ

素敵な家族写真ですね🤩👍

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