私が大好きな作家は、人生を四季に例えていたが、若い頃は将来のことなど、全く考えなかった。人生がすんなりと進んだことがない。病弱だった幼少期。集団に馴染めなかった高校までの日々。初めて友達が出来た大学時代。早い人で、小学校からの同級生だったIが、大学在学中に結婚し、卒業式には生まれて1年にも満たない子供を連れて来た。そして北海道に戻り、人並みに恋愛をしたものの、家庭感などの違いと、恋人だった人のメンタル疾患故に、結婚を断念。彼と付き合い始めた頃に、仕事帰りにドライブした山道の黄昏時は、日頃の様々な煩わしさを、忘れさせた。
しかしそんな時は、別れと共に過ぎ去り、残された孤独が、その後の人生に影を落とした。そろそろ人生も下り坂。まだ夜明けが訪れることを、信じていたいけれど、改めて老いを感じ始めている。親や恋人そして恩師と死別し、仕事だけで生きてる私は、結局学生時代に誓った通りに、人生において、最も大事なものだけが、残り、子供の頃から抱き続けた夢の実現のために、扉を開き、茨の道を歩き続けている。そしていつか見た黄昏の美しさを思い出しては、励ましと心が熱かった過去の恋愛の日々が、脳裏に甦るのを、感じている。

















