春の新色💗

画像は宿根性の洋種スミレである、ビオラ・ソロリアの今年初めて咲いた花色の突然変異個体。

元親はフレックルス(ソバカスの意味)と言う園芸品種で本来は白地の花弁に紫色の点々が無数に入ります。別投稿にその画像がありますので良かったら見てあげて下さい。

変わった子ですが、なかなか美しい大好きなスミレなんです。

その品種がこぼれ種子で生え咲いている中、去年までは全く見た事のなかった花色を昨日発見!

薄紫一色で、花が他品種よりも少し大きめなもの。

元々我が家にあるフレックルスには、実生を何代も繰り返すと花色が違う個体が出易い特性を持っており、今までには先祖返りして原種のパピリオナケアそっくりな紫花(モドキと呼んでます)点々が無くて花弁の色が僅かに水色の花の個体(仮の名はアクア)が出現し、一昨年には一輪の花が縦半分に白地に点々のと紫2色の咲き分け個体まで咲いてましたが、この薄紫色という出現はかなり意外だったもので、見つけた時はびっくりしました。

もし、この薄紫の花弁に点々もあるのなら既に知られているダークフレックルスと言う変異由来品種となり、結構珍しくて日本で流通してるフレックルスからだと出現率は低いもの。

外国だとミックスの種子袋に画像があるのでそうでもないらしいのですが日本での一般販売はまだほとんど無いはず。

実は、外国の種苗会社の種子袋を個人輸入代行業者を介し以前購入したソロリアミックスから出現してくれたダークフレックルスは既に持っているのですが、個人的には大切な物なので交雑を防ぐ為に敷地内のかなり遠い所に隔離してあります。そして今回の新色の花が生えてきたエリアのは昔私がホームセンターから買ってきた、たったの一株が年月をかけて大量に殖えたもの。

つまり、本来はダークフレックルスが出る可能性のある系統のものでは無かったはずなのです。

ダークフレックルスでさえ日本ではまだ珍しいものなのに、元々生まれつき点々が無い花の方の個体がまさか我が家の敷地内から出現するとは…。

もし、仮に名前を付けるならダークフレックルスの点々が失われた(レス)個体なので「ダークフレックルスレス」とでも呼びましょうか?

なんか、早口言葉みたいですね…。

しかも、この花色のが今現在2株生えてます。おそらく同じ実の鞘から落ちた種子なのかと。

鉢に植え替えて大切にして殖やしたい気持ちもありますが、こちら冬の寒さが厳しくて鉢植え栽培だと春には株が枯れてしまってる事も珍しく無く…。

ただ、私が気を付けて管理さえ出来るのなら殖やす方法は一応あるんです…。

スミレの場合は咲いた花に付く実の種子だと時折親と違う花が咲く事があっても、親株と全く同じ特徴を受け継ぐ「閉鎖花の実から採れる種」を採取し土にすぐ蒔く「取り蒔き」をすし発芽できて育てられれば親と同じ花が確実に咲かせられます。

ただし、パンジーやビオラは改良の過程で閉鎖花の実は無く全て花として咲きますので当てはまりませんが…。パンジーやビオラの市販種子はまだメリクロン技術が確立してなかった頃の、世代を繰り返し選抜して性質が固定化されている、古めの品種です。

スミレはほぼすべての種類が実の鞘が真上を向けば鞘が爆ぜる前に種子を取り出せます。

種子を採取して乾燥させてしまい保管した種子は休眠してしまい、発芽条件が最適へと揃う迄は何年でも地中で眠ってしまう性質を持ちます。市販のスミレ種子も同様で、まだ休眠が浅い種類ならジベレリンを溶かした液体に浸し休眠打破処理を施せば発芽出来るものの、眠りの深いニオイスミレの種子などだとジベレリン粉末を種子にまぶして蒔いたとしても発芽率が上がるとは限りません…。

ソロリアは秋の遅くに地面から大きめな砲弾型の閉鎖花の実を付けるので、この新色のも鞘が弾ける前に鞘を割り種子を採取し、予め用意しておいた鉢に蒔く事になるかと。せめて他の品種の様に閉鎖花の実が出来にくい個体でない事を祈るばかり…。

ソロリアの園芸品種は花色や花弁の形や模様の特徴がいろいろで中には異種との交配由来で出来た品種もあり、かなり縁遠いはずのニオイスミレとの交配も可能なことから、おそらく交配由来と思われるスルフレアと見分けが付かないアプリコットという品種までもがソロリアにはあります。ソロリアの品種として外国のカタログに載ってたので取り寄せ栽培しましたが、あまりにスルフレアとそっくり過ぎて我が家のスルフレアとの交雑を懸念し、残念ながらも手放しました…。

今回出現したエリアには近くにニオイスミレがいろいろ咲いてはいますが、そちらとの交雑の可能性も否定出来ないのかも…。

このかなり珍しい存在の花色を残して殖やしていけるかは今後何年かの運次第…。私も年だし身体は丈夫とも言え無いことから、この花と何年付き合っていけるか…。

以前出現した葉に斑入り模様の入った個体が出現したニオイスミレのスルフレアは斑入り模様の遺伝子が安定せず消えてしまいましたし、花弁白地に点々の無いフレックルスはどうにか消えずに済んでいるものの、なかなか殖えてくれません…。縦に分け咲きした株もその年の一輪限りで以降は紫花一色でしか咲いてません…。他の植物でも、一部の枝変りの分け斑入りや黄緑色葉のツルウメモドキとかも出ては失い…。

スミレのソロリアやニオイスミレは敷地内のあちこちに各品種や交雑個体が規模も大きく生えてますし、大きな林が隣にあるので花粉を受粉してくれる虫は沢山。それにアリが種子が発芽・成長するのに最適な場所へ運んでくれ群生が出来易いので、ここの土質と環境を好むスミレなら実生株が沢山生える分、たまにこの様な変異物の出現確率は割と高めなのかと思います。

過去には当地野生のアオイスミレとニオイスミレの交雑個体が世代を繰り返せて、今はその遺伝子がニオイスミレ交雑各個体へ受け継がれている様で前に画像を投稿した、株の特徴がアオイスミレ寄りなのに咲く花がニオイスミレの特徴である個体も今年確認出来てます。

でも、その珍しいものが以降もずっと残ってくれるのかは冬が厳しい寒冷地ではあくまでも「運次第」…。

いままで他の種類の花も含めて変異ものを見つけては消えてを何度も体験しては、消えてしまい何度落胆させられた事か…。

自然任せで出来る新品種候補でさえこんな状態なら、きっと本格的に技術を駆使して新品種を作ってる個人の方や種苗会社なら規模も大きくなってかかる金銭面もかなりのもの。その特徴をメリクロン技術に頼らず固定化するとすれば実生で世代を繰り返しては選抜を繰り返すので、最低でも10年はかかります…。

それを考えれば、閉鎖花の実を付け確実に変わった花の特徴を残せる花から新色が出てくれた事には、もう感謝しかありません。

あとは、地道に閉鎖花の種子を採っては蒔く事を繰り返しながら殖やし、某スミレ愛好会に所属してますので種子をある程度提供出来る様になれば、そちらにお願いして種子の譲渡で次の世代のスミレ好きさんに託し、出来れば将来は一般にも流通が広まりこの花を楽しんで貰えれば良いなと、この新しい花色の誕生を喜びつつ実現出来るかもまだわからない未来へ、それと増殖を受け継いでくれるかもしれない次世代のスミレ好きさんへと、想いを馳せております。

5/2 に編集しました

... もっと見る私も以前、園芸品種のビオラ・ソロリアで珍しい色変わりの個体を育てた経験があります。その際感じたのは、自然の中で予期せぬ変異が起こる喜びと同時に、その株を維持し増やす難しさです。特に寒冷地では鉢植えでの栽培が難しく、冬越しできずに枯れてしまうことが多かったです。 今回のような珍しい薄紫色の変異株を持続させるためには、閉鎖花の種を取り蒔きし親株と同様の特徴を持った株を確実に増やしていくことが重要です。閉鎖花からの種子採取は手間がかかりますが、これを繰り返すことで安定した種の供給が可能になります。 また、交雑種が多い環境では純粋な品種を守りたい場合、隔離栽培も検討しましょう。私も交雑を防ぐために株を別の場所に分けて管理した経験があります。アリによる種子散布が群生の拡大を促進する反面、交雑のリスクも高めるので、周囲の環境も把握することが大切です。 加えて、種子の休眠打破処理としてジベレリン液浸漬は有効ですが、種類によって効果が異なるため、経験と試行錯誤が必要だと実感しました。時間はかかりますが、根気よく育てることで新品種候補も安定して生育してくれます。 私もこうした変異種を育てることはまるで宝探しのようで、出会えたことに幸せを感じます。今後も細やかな観察と丁寧な育成を続け、珍しい色合いのスミレを次世代に受け継ぐお手伝いをしたいと思っています。このような体験を通して、庭仕事の楽しさと植物の多様性への理解も深まりました。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。