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We are always hard sometimes.

2025/9/8 Edited to

... Read more『ひらいて』は、読み始めた瞬間から「高校生の息苦しさ」が肌にまとわりつく感じがあって、ページをめくる手が止まらなくなりました。教室という狭い世界で、誰かの視線や順位づけ、軽い冗談の裏にある残酷さが、恋や憧れと絡まってどんどん濃くなるんですよね。私は学生時代の、言葉にできない焦りや、好きと言い切れない気持ちを思い出して、何度か読みながら休憩しました。 この作品の好きなところは、「恋はきれいなもの」と決めつけないところです。むしろ、好きになってしまうこと自体が痛くて、相手を近づけたいのに傷つけたくもなってしまう。その矛盾が、きちんと物語の熱として出てくるので、読後に簡単な感想で片づけられませんでした。読んでいて“衝動”に飲まれる感じがあるので、恋をしている時期の人ほど刺さると思います。 表紙(新潮文庫のあのイラスト)も印象的で、教室にいる高校生3人の距離感がそのまま作品の空気みたいに見えました。手前のハートを作る仕草がかわいいのに、どこか危うくて、読み終わってから見ると意味が変わるのも良かったです。装丁から入る人にもおすすめできます。 読み方のコツとしては、登場人物に「共感できる/できない」を急いで決めないこと。私は最初、理解しづらい行動に引っかかったのに、少し進むと急に腑に落ちたりしました。高校時代って、本人も自分の気持ちを扱いきれないまま走ってしまうことがあるので、その揺れをそのまま受け取るほうが読みやすいです。 もし今、気持ちが落ちている時期なら、読み終わったあとに余韻が強く残るかもしれません。私は読後、好きな音楽を流して少し散歩してから、感想をメモしました。恋や人間関係で胸がいっぱいな時に読むと、自分の感情を整理するきっかけになる一冊だと思います。