時間はただ均等に流れる砂時計のようなものだと思っていた。 けれど、あなたと出会ってからの毎日は、触れれば壊れてしまう薄氷の上を歩くような、危うい幸福に満ちていた。 「永遠」なんて言葉をじるほど幼くはなく、かといって「一瞬」と割り切れるほど、私は強くもない。 どうして、あなたという人に出会ってしまったのでしょう。 あの中途半端で、どうしようもなく美しい境界線こそが、私たちの居場所だったのかもしれない。 あなたの声、指先の温度、不意に見せる寂しげな横顔。 それらすべてを心のアルバムに閉じ込めても、記憶は時の砂に洗われて、少しずつ輪郭を失っていく。 いつかは完全に