「日本は良い国」という国民神話の解体:美化された共同幻想がこの国を滅ぼす
「日本に生まれてよかった」「日本は治安が良く、四季があり、人が優しい素晴らしい国だ」――。 テレビのバラエティ番組を付ければ、外国人タレントが日本の日常的なインフラやコンビニ飯を絶賛し、SNSを見渡せば「日本独自の美徳」を誇る言葉が溢れている。私たちは物心ついた頃から、「日本は良い国である」という一種の国民神話(ナショナル・ミス)を無意識のうちに刷り込まれ、それを自明の前提として生きてきた。 しかし、断言しよう。この「日本は良い国」という言説は、もはや現状の過酷な現実から目を背けるために用意された、有害極まるアヘン(共同幻想)にすぎない。 私たちが「良い国」という実体のない