大きなティーポットの金継ぎ。
ギシギシと音を立てるほど、もう少しで外れてしまいそうな取手。
「補強なし」では日常使いできないほど、根元から割れていました。
けれど一日常でまたお茶を注げるようにと、金で補強を加え、美しく仕上げた特別な修理。
今日の映像では、その「仕上がりの美しさ」をご覧ください。
ひとつひとつの線が、確かに支えてくれています。
工程の様子はまた後日。
毎日の時間をもう一度、このポットとともに。
金継ぎはただの修理技術以上のものだと感じています。特に大きなティーポットのような日常使いの道具が、割れてしまったときに捨てるのは簡単ですが、金継ぎによって新たな命を吹き込むことは、物への愛着を深める素晴らしい体験です。 私も以前、祖母から譲り受けたお気に入りの陶器のマグカップの持ち手が割れてしまいました。金継ぎをお願いして戻ってきたとき、その美しい金の線は修理箇所を隠すどころか、むしろ装飾としてより一層の味わいを増していました。割れた部分をただ直すだけでなく、新たな美しさを加える技術だからこそ、毎日のティータイムが特別な時間になります。 また、金継ぎは物理的な補強だけでなく、精神的な価値の再生でもあります。ギシギシと音を立ててもう取り外す寸前だった取手も、金の糸が丁寧に支えている様子は安心感を与えてくれます。破損によって使用が難しくなった器を再び手に取り使い続けられるのは、物を大切にする心が育まれる瞬間です。 もし自分で金継ぎを試みたい方は、割れ箇所の掃除や適切な接着剤の選択、金粉の扱いなど様々な注意点があります。最初は難しく感じるかもしれませんが、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、仕上がりの美しさとともに器の強度も増します。修理後の器を使うたびに、自分の手で蘇らせた喜びを感じられることでしょう。 今回の大きなティーポットのように、日常使いの陶器の修理は生活に彩りを添えるだけでなく、持続可能な暮らしをサポートしてくれます。物を長く使うことの意義を見直し、金継ぎを通じて愛着のある器と過ごす時間を大切にして みませんか。
