動画の学校の受講生Mが野生動物の撮影に挑んだ。北海道の森林地帯、エゾシカの撮影だ。フルサイズに500mmを付けて山に入ったが、三脚なしでの手持ちは事実上不可能な重量になった。移動のたびに体力を削られ、シャッターチャンスを逃し続けた。
そこで提案したのがマイクロフォーサーズへの移行だ。クロップファクター2倍により、200mmのレンズが焦点距離換算400mm相当の画角になる。レンズ単体の重量はフルサイズ用超望遠の半分以下に抑えられる。さらにボディ内手ブレ補正(IBIS)最大8.5段の効果で、手持ち撮影でも三脚設置に匹敵する安定性が確保できる。
Mはその後の遠征で、同システムを使ってエゾシカの飛翔瞬間を手持ちで捉えた。「軽量=画質の妥協」という先入観が、機材選定の視野を狭めていたのだ。超望遠と機動力を同時に手に入れる設計思想は、現場の条件から逆算することで初めて見えてくる。
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