動画の学校の受講生、Gさんは長年カメラマンとしてピントを送ってきた、業界歴30年のベテランだ。「フォーカスは指先の感覚で合わせるものだと思っていました」と話す彼女が、遅延の話になると急に前のめりになった理由がある。
私が見せたのは、スマートフォン2台でできる実測方法だった。タイムコード表示器をカメラで撮影し、そのモニター映像をもう1台のスマホで240fpsのスローモーション撮影で捉える。1コマは約4.2ミリ秒(1000ミリ秒÷240)。実物とモニター表示のコマ差を数えるだけで、グラス・トゥ・グラスの遅延がミリ秒単位で見えてくる。Gさんはその場で自分の現場を測定し、想像より2コマ多く遅れていることに驚いていた。
Gさんは「フォーカスも遅延も、結局は同じですね。感覚を、あとから数字で裏付けられる人が強い」と言った。その一言に、私はこの技術を教え続けている理由を、あらためて教えてもらった気がした。30年のキャリアがあっても、新しい物差しを手にした瞬間の目の輝きは変わらない。
感覚を否定する必要はない。感覚を数字で裏付けられたとき、現場での発言力が変わる。その手順を、全部書いた。
IP伝送グラス・トゥ・グラス遅延の正体
https://note.com/videolife/n/n6aa813472389



























