安全なのに動けないのは普通でした
危険なときは動けていたのに
落ち着いたあと急に何もできなくなる
涙が出たり
ぼーっとしたり
眠れなくなったり
それは弱くなったのではなく
止めていた反応が戻ってきたためです
災害のあと
心の変化は遅れて現れます
知っているだけで
自分や家族を責めずにすむことがあります
※複数の被災体験の記録をもとに再構成
#もしもの時
#知っておきたい
#安心
#災害後
災害のような非常時に、まずは生存本能が働き、動けることが多いですが、安全が確認された後に急に動けなくなる、涙が止まらない、ぼーっとする、眠れなくなるといった症状を経験する方が少なくありません。これは決して心が弱いわけではなく、危機的状況下で抑え込まれていたストレス反応や感情が、状況の落ち着きとともに後から一気に噴き出してくる自然なプロセスです。 私自身も過去の地震の際、安全になった後に強い疲労感と共に動けなくなった経験があります。その時は自分でも驚き、まるで心が固まってしまったようでした。しかし、後から知ったのは、この状態はPTSD(心的外傷後ストレス障害)の前段階や心の回復過程の一部であり、多くの被災者に共通して現れる反応だということです。 こうした心の反応を理解しておくと、「自分は情けない」「家族や友人に迷惑をかけている」と責める気持ちが軽減され、心のケアを受け入れやすくなります。具体的には、安心できる場所で無理をせず休息を取り、信頼できる人に話を聞いてもらうことが効果的です。ストレス反応が強い場合は、専門家のカウンセリングを利用することも推奨されます。 また、周囲の人たちも、このような後遅れの心の反応を理解し、「動けなくなることは普通の反応だ」と知っておくことで、支え合うことができます。心のケアは体のケアと同じく重要な防災の備え。災害後の自分自身や家族の心と体の状態を気にかけることが、長期的な回復につながります。 このように、災害後の「安全なのに動けない」状態は決して異常ではなく、むしろ自然で普遍的な現象です。知識を得て正しく対処することで、メンタルの健康を守り、安心して日常生活へと戻っていく一助となります。
