「避難所で胸を触られた」…防災士が伝える、管理の裏側

4/3 に編集しました

... もっと見る避難所での性別確認が個人の尊厳にどれほど影響を及ぼすかは、見過ごされがちな重要課題です。実際に「管理のためだから仕方ない」という言葉で性別の確認が行われたケースでは、本人の身体に直接触れるという行為が行われ、その結果として被害者の心に深い傷を残しました。 このような過去の事例から学び、避難所運営では単なる管理効率だけでなく、避難者一人ひとりの心の安全や尊厳を守ることが不可欠であることが明らかになっています。特にジェンダーレスや多様な性自認を尊重する時代において、性別を単純に二元的に判断しようとする旧来の管理手法は時代遅れといえます。 ではどうすれば良いのか、これに対する具体的な改善策の一つが「トイレに生理用品を自由に置いておく」ことです。この配慮により誰もが羞恥心や理由の説明なしに必要な物資を利用できるようになり、無用な確認や身体的接触を避けられます。これは小さな工夫ですが、避難所における心理的負担を大きく軽減する効果があります。 私自身もボランティアとして避難所運営にかかわった経験がありますが、管理の効率化を優先した結果、細かな配慮がおろそかになり、参加者の不安や不満が表面化したことがあります。そこで、スタッフやボランティアの研修にジェンダー理解や人権尊重の教育を取り入れたところ、当事者の声に耳を傾けた柔軟な対応が可能となり、避難所全体の雰囲気も改善されました。 命を守る場が同時に尊厳を守る場であってこそ、真の安心・安全が実現されるのだと強く感じています。避難所での性別確認に関する課題は社会全体で考えていく必要があり、防災をテーマにした情報発信や議論の促進が求められています。