夜の外は、かなり寒い。
ドアを開けた瞬間、
空気が肌に刺さるみたいで、
「ああ、冬だな」と思った。
音も少なくて、
世界が少し遠くにあるみたいな夜。
そんな時間に、
冬の花を見ていた。
凍えそうな地面の上で、
目立つわけでもなく、
誰かに気づかれなくても、
花はそこにあった。
咲くことは、
強いことじゃないのかもしれない。
耐えることも、
誇ることじゃないのかもしれない。
それでも、
消えずにここにいること。
今日を越えたという事実だけが、
静かに光っていた。
遅れて届く優しさや、
言えなかった言葉や、
うまくいかなかった一日も、
全部この寒さの中に溶けていく。
希望はまだ途中で、
完成なんてしていないけれど、
それでも小さな光は、
ちゃんと残っている。
夜の外はかなり寒い。
それでも、
冬の花は咲いていた。
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