夫婦の秘密(第28話)「夕暮れの帰り道」
※この物語はフィクションです 九月二十四日、火曜日の午後六時過ぎ。仕事を終えて最寄り駅に着くと、まだ少し蒸し暑さの残る風が頬を撫でた。空は赤から紫へと色を変え、家路を急ぐ人たちの背中を照らしている。駅前の商店街を抜けると、ちょうど妻からメッセージが届いた。「牛乳買ってきてくれる?」その短い一文に、私は思わず小さく笑った。 スーパーに立ち寄ると、夕食の買い物を終えた主婦や学生で賑わっていた。牛乳の棚の前でふと迷い、ヨーグルトも一緒にかごへ入れる。家に帰れば、食卓に並ぶ料理と妻の笑顔が待っている――そう思うだけで、歩く足取りが少し軽くなった。 帰宅すると、リビングからカレーの匂
何やロケ地みたい❤️