肺がんの情報収集はヘンダーソンで整理
肺がんの情報収集では、症状だけでなく「基本的欲求のどこが満たされにくいか」を見ることが大切です。
1. 呼吸では、動作時の息苦しさ、SpO2低下、休憩の必要性を見る
2. 飲食では、呼吸困難や治療副作用による食事量・体重変化を確認する
3. 移動では、術後の創痛や骨転移による活動制限を確認する
4. 安全では、脳転移を疑う症状や電解質異常による意識の変化を見落とさない
5. コミュニケーションでは、不安、疼痛、ボディイメージ、対人交流への影響まで見る
実習前に保存して、肺がん患者さんの情報収集を整理するときに見返してください。
肺がん患者のケアで大切なのは、単に肺の症状を見るだけでなく、患者さんの日常生活にどのような影響が出ているかを包括的に把握することです。私自身、看護実習で肺がん患者を担当した際に、ヘンダーソンの14の基本的欲求を活用して情報を整理すると、何を優先的にフォローすべきか明確になり、ケアの質が向上した経験があります。 例えば、「正常に呼吸する」欲求では、動作時の息切れやSpO2の低下、呼吸数の増加に注目しました。患者さんが普段からどこで休憩を必要としているかを知ることで、日常の活動負担を調整できました。また、「適切に飲食する」欲求では、呼吸困難による食欲低下、治療の副作用である味覚障害や口内炎の有無を丁寧に観察しました。これにより体重減少や低栄養の兆候を早期に捉え、栄養管理の介入がしやすくなりました。 移動に関しては、術後の創痛や骨転移による身体の動きの制限を見逃さず、安全に動ける環境を整備する重要性を学びました。脳転移の疑いがある神経症状や電解質異常に伴う意識変化も、しっかり評価することで急変を防ぐことができました。加えて、胸膜・胸壁浸潤による痛みや気分の落ち込み、ボディイメージの変化にも向き合うことで、患者さんの不安や孤独感を軽減させるコミュニケーションが取れました。 この整理方法は実習前に復習すると頭に入りやすく、肺がん患者の全体像を素早く把握する助けになります。ヘンダーソンの基本欲求に沿った視点を持つことで、患者さんの身体的・心理的なニーズを見逃さず、質の高いケアが実現できると感じています。肺がん患者さんの看護に携わる皆さんにも是非、この方法を取り入れていただきたいです。






