チタンに電気を流すと色がつきます。
Arikataではこのチタンの不思議な性質を活用してアクセサリーを作っています。
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「金属に電気の伝わり方って、結局なにが起きてるの?」と気になって調べたのが、チタンアクセサリー作りを始めたきっかけのひとつです。金属は電気を通しやすい=導体と言われますが、これは金属の中に“自由電子”が多くいて、電圧をかけるとその電子が動いて電流になるから。つまり、金属の中では電子が比較的スムーズに移動できるんですね。 ただし「金属なら全部同じくらい電気が伝わる」わけではありません。例えば銅や銀はとても導電性が高い一方、チタンは銅ほどは電気を通しません(それでも金属なので十分導体です)。この“通しやすさ”の違いは、材料の抵抗率(電気抵抗の大きさ)に関係します。抵抗が大きいほど電流は流れにくく、同じ条件なら発熱しやすいなどの違いも出ます。 私が扱っているチタンの面白さは、電気が「流れる」だけでは終わらないところ。一定の条件でチタンに電気をかけると、表面にごく薄い酸化膜ができて、その膜の厚みが変化します。すると光の干渉が起きて、見る角度や膜厚によって色がどんどん変わるように見えるんです。塗料で着色しているのではなく、表面の酸化膜による発色なので、チタンならではの不思議な金属感があります。 ここで大事なのが「電気が伝わる=色がつく」ではない点。金属に電気が伝わる現象(導電)と、チタンが発色する現象(表面の酸化膜形成と光の干渉)は別の仕組みです。ただ、電気を使って表面状態をコントロールできるから、結果的に“電気を流すと色が変わる”という体験になります。 金属アレルギーが気になる方から「なぜチタンが選ばれるの?」と聞かれることがありますが、チタンは比較的安定した酸化皮膜を作りやすく、肌に触れても反応が出にくいと言われています(体質差はあるので心配なら医師に相談がおすすめ)。指輪など毎日身につけるものほど、素材選びは重要だと制作しながら実感しています。 「金属の電気の伝わり方」を知ると、素材の違いが少し立体的に見えてきます。チタンの発色はまさにその延長にある現象。色がどんどん変わる仕組みを知った上でアクセサリーを見ると、同じ色でも“どうやってその色になったか”が想像できて、楽しみが増えると思います。















