「この器、接着剤ではなく“お米”でくっつけています。」大きく割れてしまった器。金継ぎでは、まずお米から作った

6/13 に編集しました

... もっと見る私も以前、大切にしていた陶器の器を誤って大きく割ってしまったことがあります。その時、通常の接着剤で無理に補修しようとしたら、接合部分が目立ったり強度が不足して再び割れてしまった経験がありました。しかし、金継ぎの伝統技術に出会ってから、その印象は一変しました。 金継ぎではまず、割れた器の接着に使う接着剤の代わりに「お米」から作った「漆用の糊」を使います。お米の澱粉から丁寧に作られたこの糊は、自然由来で肌なじみがよく、接着力も十分です。接合面を優しく固定しながら、後で施す金粉の装飾との調和も抜群に良いのが特徴です。 私自身、はじめはお米から糊を作る工程に手間を感じましたが、その丁寧な作業が器に愛着をさらに深めてくれました。接着後の研磨もやさしく行い、割れ目に金粉をのせていく過程は、失われた部分がまるで宝石のように輝きを取り戻していく瞬間を体験できます。 このような伝統的な修復法は、単に物を直すだけでなく、物の歴史や持ち主の想いも修復しているように感じられ、使用するたびにその価値を再認識させてくれます。金継ぎを通じて、壊れたものにも美しさが宿ることを実感してみませんか? もし自分で金継ぎを試したい場合は、専門のワークショップや動画チュートリアルも多くあります。最初は小さな割れや欠けた器から挑戦し、徐々に技術を磨いていくことをおすすめします。

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今回お預かりしたのは、お客様ご自身が作られたマグカップ。 絵柄もご自身で描かれた、たくさんの思い出が詰まった大切な器です。 割れてしまった瞬間、 「何とかしたい」 という思いから、ご自身で接着剤を付けられたそうです。 実は金継ぎのご依頼では、とてもよくあるケースです。 ただ、接着剤が付いた器は、 割れた断面に段差や凹凸ができやすく、 鋭い部分が残ってしまうこともあります。 このままでは見た目だけでなく、 手触りや使い心地にも影響してしまいます。 そこでまずは段差や隙間を丁寧に埋める作業から。 漆を塗る。 乾かす。 削る。 また塗る
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