私たちはなぜ「正しさ」で殴り合うのか —— 欲・無明・有漏が作り出す現代の地獄
SNSのタイムラインは、今日も「正義」という名の刃(やいば)で溢れています。 特定の宗派が正しい、この政治思想こそが救いだ、あいつの不道徳を許すな……。 仏教を学ぶ者ですら、自らの看板を守るために他者を排斥し、優越感に浸る。その姿は、お釈迦様が最も遠ざけようとした「執着」そのものではないでしょうか。 この救いようのない連鎖を解き明かすために、仏教には**「三漏(さんろ)」**という極めて精緻な分析が存在します。私たちの心から「真理」が漏れ出し、代わりに「苦しみ」が溢れ出す三つの穴。 今回は、この**「欲漏(よくろ)」「有漏(うろ)」「無明漏(むみょうろ)」**という三つの視点から