照明の色温度——2026年、スタジオの「光の基準」が変わった
先週、動画の学校の受講生からこんな相談が届いた。「先生、新しいLEDに変えたのに映像がなんか冷たくて。スペックは問題ないはずなんですが」
収録した映像を見せてもらった。露出は正確。ホワイトバランスも数値上は合っている。なのに、人が遠い。温かみがない。
原因は機材にも腕にもなかった。「色温度の文脈ずれ」——それが正体だ。
Pantone社は2026年のカラー・オブ・ザ・イヤーに「Cloud Dancer」を選んだ。1999年のプログラム開始以来26年間で、初めてホワイト系が年間代表色になった(Pantone公式発表)。これは単なるデザイントレンドではなく、映像業界の「美しさの基準」そのものの更新を意味している。
5600Kの昼光色LEDが放つ青みがかっ た白は、Cloud Dancerが持つクリーミーな柔らかさを殺す。画面が「正確だが冷たい」という印象になる。4800K〜5200Kの中間帯——冷たさを感じさせないが黄色くもない、その絶妙な領域が2026年の新基準だ。
受講生と一緒に色温度を5000Kに変えた瞬間、画面が呼吸し始めた。彼は「こんなに変わるんですね」と言った。そう、変わる。機材ではなく、設計の文脈を変えたのだから。
映像の美しさは「正確さ」だけでは語れない時代になった。光の設計から見直す時期が来ている。
▶ 有料部では照明選定のRa値判定・3点レイアウト設計図・スマートアプリによる再現管理まで詳細に解説している。
https://note.com/videolife/n/n17616ab931cc?sub_rt=share_sb
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