『エピクロスの処方箋』夏川草介
さて、先日も取り上げた「スピノザの診察室」。その続編の「エピクロスの処方箋」をやっと読めた。図書館から「貸し出しの準備が出来ました」ってメールが来たのが12/28㈰の夕方。翌日から休館日に入り、年明けは1/4㈰。取り置き期限が1/4(日)。・・・ちょっと厳しくありませんか!!1/4に行きましたけれども!!
(公式紹介文引用)
「医療では、人は救えないんだよ」
現役医師が描く、人の命と幸福について。
「君はここまで来るために、
何人の患者を死なせてきた?」
大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。患者は82歳の老人。それは、かつて哲郎が激怒させ た大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。
「エピクロスが主張している快楽の本質は、何よりも『精神の安定』のことなんだ。だから自分は快楽主義者だと言う奴に出会ったら十分に注意することだ。心の平静を求めているのか、ひたすら快楽を求めているのか、こいつは全く別物だよ」
(引用ここまで)
今回も夢中になる作品になっていて、読み終わった後に、図書館に返すのが惜しくて、気に入った部分を再度読み返したほど、いい作品だった。医療は、人は、と考える哲学書のような部分や、こじれた関係がするりとほどける瞬間の爽快さ、小憎たらしい(失礼)登場人物も、いつの間にか好きになってしまう、そんなアトラクションまで用意されていて、人間の魅力をさりげなく差し込むことのできる著者は、やはり沢山の患者と向き合ってきたからこそなのかなと思った。映像化が決定されてるとの事だが、詳細はまだ検索してない。登場人物をどの役者で配役するのかが楽しくてやめられないのだ。映像化の前に是非ご一読を。






















