真夜中の仕立て屋さん
夜が深まり
明日が来るのが すこしだけ怖くなったとき
路地裏の突き当たりに
琥珀色の光をこぼす 古いお店が現れます
看板には
そう書いてあるように見えました
そこは
すり減ってしまった 心の元気を
そっと繕ってくれる場所
店主は
首から金色のメジャーを下げた
物静かなリスさんです
おや
今夜のお客様は
すこし大きな荷物を着込んでおられるようだね
リスさんは
あなたの肩を そっと叩きました
そこには
自分でも気づかないうちに羽織っていた
期待という重いコートや
我慢という窮屈なシ ャツが
何枚も重なっていました
毎日
誰かのためにその服を着て
本当によく頑張りましたね
でも
眠るときまで着ている必要は ないんですよ
リスさんは
小さな魔法のハサミで
心の糸を
ぱちん と切りました
すると
からだが驚くほど軽くなり
深呼吸が
胸の奥まで すっと届くようになります
代わりに差し出されたのは
星屑を織り込んだような
ふわふわで軽いパジャマ
今夜は これを着て
自分だけの時間を過ごしてください
ほころびたところは
私が 月の光で縫い合わせておきますから
朝 起きたときには
また新しいあなたで 歩き出せますよ
窓の外では
遠くで フクロウの声
新しい服のぬくもりに包まれて
あなたは 椅子に深く体を預けました
もう 大丈夫
仕立て屋さんが
あなたの明日を
やさしく縫い上げてくれています
おやすみなさい
いい夢を
心の深呼吸 Hanaka
よかったらフォローしてね🌙✨
眠る前の1分ストーリーを届けます📚🤍



















































暖かい心で眠れそうです🥰