音の問題を解くカギは、機材よりも「空間」にあるのかもしれない。
「どんなに良いマイクを使っても、声に残響が混じって聞こえる」と悩むナレーターが来た。収録環境を見に行くと、コンクリートの壁に囲まれた一室だった。手を叩くと、「パン」という音のあとに「ワン……」という尾が続く。残響だ。音が壁面で反射を繰り返し、マイクに何度も入り込んでいる。
機材の買い替えを勧めるのは簡単だった。しかし提案したのは違う。厚手の毛布を床に敷く。窓のカーテンを引く。ソファをマイクの後ろに寄せる。吸音材がなくても、こうした「吸音の代用」を配置するだけで残響時間は目に見えて短くなる。
翌日、「信じられないくらい変わりました」という連絡が届いた。理屈を知ることは、お金をかけることより強い。
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