「IP伝送でスタジオに音を送ると、なんか音量が変わって届くんです。機材の問題ですか?」
これはSRT伝送を使ったリモート収録を導入し始めたばかりのプロデューサーからの相談だった。現場ではちゃんと揃っているのに、スタジオ側で受けると音量バランスが変わって聞こえる。遅延の問題かとも疑ったが、映像のタイミングはズレていない。
実はこれはIP伝送の問題ではなく、送り出しと受け側でラウドネスの「ものさし」が揃っていないことが原因だった。NDIやSRTはデジタル信号を忠実に伝送する優れたプロトコルだ。しかし送り出し側のゲイン設定と、受け側のモニター環境が異なれば、同じ信号でも「違う音」として認識されてしまう。アナログの時代に映像の基準信号(カラーバー)を確認してからテープを回したように、IP制作においても「音のカラーバー」としてLUFSの基準値を揃える工程が必要なのだ。
この相談者のチームは今 、SRT送出前に必ずLUFS値を確認するフローを標準化した。「リモート収録のQCが一発で通るようになった」というのが最大の変化だった。技術が変わっても、本質は変わらない。基準を揃えることが、プロの仕事の始まりである。
詳細はこちら👇
https://note.com/videolife/n/nb608910c7413?sub_rt=share_sb




























































