「41回転んだら、42回起きたらええねん。」
この言葉から、一曲の歌が生まれました。
末期がんと向き合いながら、何度も抗がん剤治療を続けている「よっぴー」。
ある日、彼がFacebookにこんな言葉を投稿していました。
抗がん剤治療、41回目。
良くなる時もあれば、良くならない時もある。
「悪くなっているやん!」という時もある。
41回転んだら、42回起きたらええねん。
毎回の一回が、回復への因になるかもしれんから。
今日も変わらず一回。
粘りの一回。
この言葉が、ずっと心に残りました。
「頑張れ」という言葉だけでは表せないものが、ここにはあるような気がしたのです。
病気と闘うということは、いつも前向きでいることではない。
良くなる日もある。
悪くなる日もある。
泣く日もあれば、立ち止まる日もある。
それでも、もう一度だけ起き上がる。
その「一回」の積み重ねこそが、生きるということなのかもしれない。
そんな思いから歌詞を書きました。
特に大切にしたのが、この部分です。
四十一回 転んでも
四十二回 起きたらええねん
その一回が 積もってく
明日のわたしを 支えてく
そして、
泣いてもええ
止まってもええ
それでもまた
手をのばす
無理に強くならなくてもいい。
立ち止まってもいい。
でも、また手を伸ばせる日が来たら、もう一回だけ前へ。
そんな歌にしたいと思いました。
その後、ギターのピッキングのリズムに乗せやすいよう英語詞にし、最初は
「One More Time」
というタイトルをつけました。
そして完成した曲が、
『Yoppi, Still Fighting』
― ヨッピー、まだ戦ってる ―
です。
よっぴー本人もこの曲を気に入ってくれて、先日の講演会でも流してくれました。
自分が書いた歌が、実際に病気と向き合っている本人の前で流れている。
その時間は、僕にとっても忘れられないものになりました。
音楽に病気を治す力がある、なんて簡単には言えません。
でも、しんどい日に少しだけ顔を上げるきっかけになったり、
「もう一回だけやってみよう」
と思える小さな力には、なれるかもしれない。
この曲は、よっぴーのために作った曲です。
でも今は、がんと向き合っている人だけではなく、
病気、介護、仕事、人間関係……
それぞれの場所で「もう無理かもしれない」と思いながら、それでも今日を生きている人に届いてほしいと思っています。
41回転んだら、42回起きたらええねん。
今日も変わらず一回。
粘りの一回。
その小さな一回が、誰かの「生きる力」になりますように。
🎵 『Yoppi, Still Fighting』

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