管理栄養士として入社したはずなのに、気づけば介護をしていた話
新卒の方が入社したあの日のことは、今でもはっきり覚えている。
面接では、確かに「管理栄養士としての採用」だった。大学まで行って、資格も取って、そのために頑張ってきた。だから当然、現場に出れば栄養管理の仕事が待っていると思っていた。
けれど、入社式が終わって配属の話を聞いたとき、耳を疑った。
「管理栄養士も介護に入ります」
正直、何を言われているのか分からなかった。いや、分からないというより、理解したくなかった。
なぜなら、面接では一度もそんな話は出ていなかったからだ。
気づけば、食事を考えるどころか、日々の業務は介護。しか も夜勤まである。「いつかは管理栄養士の仕事に戻れるのか」と聞いても、その時期は曖昧だった。
3年かもしれない。5年かもしれない。もしかしたら、そのまま来ないかもしれない。
それって、本当に「管理栄養士としての採用」だったのだろうか。
同じように新卒で入ってきた人たちもいた。みんな同じように違和感を抱えて、そして辞めていった。
当然だと思う。
やりたい仕事があって、そのために努力してきたのに、最初から別の仕事をさせられるのだから。
介護の仕事自体を否定したいわけではない。大切な仕事だし、実際にやってみて学ぶことも多い。
でも、「最初からそう説明されていたかどうか」は別の話だ。
もし面接の時点で「最初は介護に入ってもらいます。期間は未定です」そう言われていたら、選択は変わっていたかもしれない。
これはただのミスマッチではなく、説明不足、あるいはそれ以上の問題だと私は思っている。
同じような思いをする人が、これ以上増えないことを願っている。
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