夜だけひらく こころのコンビニ
夜の帰り道
街のはずれに
小さなコンビニがあります
昼間は
どこを探しても
見つかりません
でも
少し疲れた夜にだけ
ぽつんと
灯りがつくのです
自動ドアは
ありません
かわりに
やさしく開く
木の扉
店内には
ちょっと変わった商品が
並んでいます
・「だいじょうぶ」ホットココア
・ぐっすり眠れるスープ
レジにいるのは
丸い目をした
くろねこ店長
「今日は
どれにしますか?」
そう聞かれて
なんとなく手に取ったのは
小さな瓶に入った
「よくがんばりました」
ふたを開けると
ふわっと
やさしい光
それを胸に
そっとしまうと
今日の重たかった気持ちが
少しだけ
軽くなります
レジで
お金を出そうとすると
くろねこ店長が
笑いました
「ここでは
お金はいりません」
「今日も
ちゃんと生きてきたこと」
それが
お支払いです
外に出ると
コンビニはもう
ありません
でも
ポケットの中には
まだ
小さな光が
残っています
心の深呼吸 Hanaka





















































































