家族に頼れない認知症患者──支援の“空白地帯”をどう埋めるか
介護を担う家族が限界を迎え、認知症の高齢者が生活の場を失いかけているケースが増えています。
見放したいわけではなく、心身も家計ももう支えきれない。そうして結果的に「手が離れる」形になる例も少なくありません。
同居していても、毎日の対応に追われ、仕事や生活との両立もできず、感情がすり減ってしまう。
離れて暮らす家族の場合は、そもそも介入ができず、気づいたときには状況が深刻化していることもあります。
支え手が途切れた瞬間、その人は“誰にも気づかれないまま生活を続けている存在”になります。
周囲も声をかけにくく、家族もどうにかしたくても動く余力が残っていない。
今のところ、多くは「とにかく家庭内で何とかするしかない」という空気の中で、限界まで抱え込んでしまいます。
その先に何が待っているのか──そこだけが、誰にも語られないままです。



























































































