欠けた器に出会ったとき、あなたならどうしますか?」
骨董市で、美しくて一目惚れした器。
でも、よく見ると小さなヒビが入っている。
「使えないかも…」と手を離そうとした瞬間、なぜか、その場を離れられなくなった。
多くの人がそこで諦めます。
でも、それは本当に「終わり」でしょうか?
私は輪島で、数百年受け継がれる金継ぎの技を学びました。
掛けやヒビを、ただ“直す”のではなく、“美しく再生”させる方法です。
先日も骨董市で見つけた歴史ある器を修復し展示したところ、
「こんなに美しい修復は見たことがない」と、海外の方が感嘆されていました。
欠けているからこそ、唯一無二になる。
それが金継ぎの世界です。
だから私は、こう伝 えたい。
“気に入った器は、諦めなくていい”と。
欠けていても、ヒビがあっても、そこに美しさは宿ります。
今日、骨董市で迷ったら——
どうかその器を手に取ってください。
その出会いが、あなたの暮らしを、静かに輝かせてくれますから。
私も最初は、欠けたマグカップをどう修理したらよいのかわからず、購入をためらった経験があります。しかし、100均で手に入るシンプルな道具を使って金継ぎの基本を応用すると、自宅で本格的な修復が可能です。例えば、接着剤の代わりに和紙と漆の代用品、または専用の接着剤を使う方法があります。 修理のコツは、ヒビや欠けの部分を丁寧に磨き、接合面をきれいにすること。そこに補修材を塗り込んで形を整え、乾燥させれば美しい仕上がりに。失敗してもやり直せるので初心者でも挑戦しやすいです。 私が試した100均の粉末粘土やパテも、金継ぎの欠け補修に役立ちました。色付けは金粉が理想ですが、金色のアクリル絵の具で代用しても味わいのある仕上がりになります。もちろん、本格的な金継ぎを学べばより美しく蘇りますが、まずは気軽にトライしてみてほしいです。 金継ぎは単なる修理ではなく、器に新たなストーリーと魅力を吹き込むアートの一つ。欠けやヒビが気になって使えなかった器が、自分だけの特別な一品になり、毎日の生活の中で輝きを増します。100均素材で始める簡単な修理法を試してみて、器との新しい出会いを楽しんでください。










































