読書タイム#68

拾得物 南贍部学園生徒手帳』 梨

*あらすじ*

あらすじというか、この本自体が生徒手帳になっていて、赤い文字で落書きのようなものが書き込まれている話です。

*感想*

赤い落書きと付録についていた紙を読み進めていくと

驚愕のラストが待っていました!

生徒手帳みたいな本なのでページ数も少なく、さくさく読み進められます!

ぜひ読んでみてください!

#私の一人時間

#Lemon8コメント大作戦

4/9 に編集しました

... もっと見る※以下、ネタバレを含みます。 『拾得物 南贍部学園生徒手帳』は、いわゆる「物語を文章で追う小説」と違って、“拾われた生徒手帳そのもの”を読んでいく体験が核になっています。深紅の表紙に金色のタイトル、帯に「梨 最新作」。まずこの時点で「普通じゃないものを手に取った」感があって、読み始める前からじわっと不穏でした。 読んでいて一番印象に残るのは、やっぱり赤い文字の落書き。最初は悪ふざけや厨二的な書き込みに見えるのに、ページを進めるほどに“情報の質”が変わっていきます。具体的には、ただの感情の吐き出し→状況説明→誰かへのメッセージのような切実さ、という順番で温度が上がる感じ。手帳というフォーマット上、断片しかないはずなのに、断片の並び方で「これ、出来事が一本につながってる…」と気づかされます。 そして、付録の紙。これがかなり効いていて、手帳内の書き込みだけだと曖昧だった部分に“別角度のヒント”が差し込まれます。私はここで一気に読み方が変わりました。落書きを「感想」ではなく「証拠」みたいに見始めてしまって、ページを戻って照合したくなるんですよね。ネタバレ目線で言うと、ラストに向けての仕掛けは、この付録の紙があることで加速するタイプだと思います。 終盤は、派手なバトルや長い説明で驚かせるのではなく、「そう読んでいた自分が、すでに誘導されていた」と気づかされる驚愕が来ました。読み終わった直後に表紙を見返すと、ただのデザインだったはずの“手帳感”が、急に意味を持って見えるのが怖い。 これから読む人向けのコツを挙げるなら、(1)赤い書き込みの言葉づかいの変化、(2)日付や学年っぽい情報のズレ、(3)付録の紙が示す視点の違い、をメモしながら読むと回収の気持ちよさが増します。ページ数が少なくサクサク読めるので、1回目は勢いで、2回目は検証で読むのが個人的におすすめです。