読書タイム#58
『撮ってはいけない家』 矢樹純
*あらすじ*
「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とすーーー」
映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり・・・・・・。
*感想*
タイトルに惹かれて買ったのですが、次から次へと事件や謎が出てきてとても面白かったです。最後の終わり方もゾッとする終わり方でとても好きでした!
ぜひ読んでみてください!
モキュメンタリーホラーというジャンルならではの、現実と虚構が入り混じるストーリー展開が非常に印象的でした。私自身もこの作品を読んでから、山梨の旧家にまつわる怖い話や伝承に興味を持つようになりました。主人公の杉田佑季の視点で進む撮影現場の様子はまるで現場にいるかのような臨場感があり、怪談好きのAD・阿南がフィクションと現実の謎の共通点に気づく描写は、読者も一緒に謎解きをしている気分になります。 また、物語の中で描かれる「十二歳で命を落とす呪い」というテーマは単なるホラーストーリーにとどまらず、旧家の歴史や住民の因習、そして人間心理の闇にも触れていて、ただ恐怖を味わうだけでなく考えさせられる内容でした。私の場合、読み進めるごとに緊張感が高まり、終盤の暗いカタルシスには背筋が凍る思いをしました。 さらに、作品を読んだ後にホラー映画や怪談話を観たり聞いたりするときの見方が変わり、より深く楽しめるようになったのも個人的な収穫です。ゴーストストーリー に興味がある方や、山梨の風土・歴史を題材にしたホラーを探している人には、ぜひおすすめしたい一冊です。鬼気迫る描写と切なさが同居した矢樹純の世界観に触れて、あなたも怖いけど惹きつけられる読書体験をぜひ味わってみてください。

昨日背筋さんの「口に関するアンケート」読みました。こちらも怖かったです😅