ボクが作った朝ごはんを食べるおおやまくみ147
野良犬が弟を噛んだのでボクはこの辺の野良犬をやっつけてやろうと思いました。
近くの小さな山に行くと獰猛そうな犬がよだれを垂らしながら唸り声を上げています。
「あいつにしよう‥」
ボクは得物を構えて的が充分に近くに来るまで待ちます。
「殺傷力は強い。人に向けてはいけないよ?」
スリングショットは近所のお兄さんが貸してくれました。
ボクに色々な事を教えてくれた人です。
額に命中し犬は一撃で悶絶して倒れました。
すると物陰から2匹の仔犬が出て来て鳴き始めます。
「ク ウ〜ン、クウ〜ン」
ボクはいたたまれなくなって泣きながら逃げ出しました。
スリングショットをほっぽり出して来てしまった事に気が付いて、途中で引き換しましたが何故か見当たりません。
もう辺りは暗くなって何も見えません。
失くしてしまった事をお兄さんに謝りに行くと。
「後で拾っておくから大丈夫だよ」
と優しく言ってボクにケーキとジュースとポテトチップをご馳走してくれました。
お話しはこれで終わりです。
ボクはポテトチップがとても大好きだったので仮面ライダーのカードを沢山持っていました。
いつか忘れましたが夢中になって集めたカード達は全部誰かにあげてしまいました。
優しかったお兄さんにもいつからか会わなくなりました。
好きだったポテトチップも今はもう食べません。
犬を見たく無くなってからもう50年位経ちます。
ボクはまだ自分を許していません。
世界は思いやりと優しさに満ち溢れています。
あなたには未だ巡り合っていません。
この物語には、幼い頃の恐怖と優しさ、そして失ったものへの深い悔恨が描かれています。野良犬に対する攻撃的な行動の裏側には、弟を守ろうとする強い思いがありましたが、一撃で倒した犬の仔犬たちに触れた瞬間、心が大きく揺れ動きます。私も過去に同じような経験をしたことがあり、無力さと罪悪感に押しつぶされそうになった苦い記憶が蘇りました。 人は過ちを通して成長し、優しさの意味を学んでいくのだと思います。特に、貸してくれた近所のお兄さんの寛大な態度と温かいもてなしは、主人公にとって忘れがたい救いとなりました。お気に入りだったポテトチップを今は食べられなくなったという心情も、痛々しいほど共感できます。 私たちの日常には、小さな優しさや思いやりがたくさん溢れていますが、それを見つけるのは時に難しいものです。主人公が最後に綴った「世界は思いやりと優しさに満ち溢れているが、まだ巡り合えていない」という言葉には、多くの人が抱く孤独や期待が詰まっています。この物語を通して、あなた自身の過去と向き合い、少しでも癒やしや前を向く勇気を持てるきっかけになれば幸いです。



















































